「エモい」はどこから来たのか ー That really hits me

ことば

以前、「やばい」についての記事を書きました。
言葉は生きものだなあと改めて感じたのですが、今回はもう一つ、最近よく耳にする言葉——「エモい」を取り上げてみたいと思います。

テレビでもSNSでも当たり前のように使われていますが、正直なところ、私はまだ自分で自然に使えるほど腑に落ちてはいません。
なんとなく「懐かしい」っぽい? でもそれだけではなさそう。そんな曖昧な距離感のまま、ずっと気になっていました。


「エモい」のルーツ

「エモい」は、英語の emotional(感情的な)に由来すると言われています。
1990年代には音楽ジャンルの「エモ(emo)」——感情を強く表現するロック——を指す言葉として使われていました。

それが2010年代に入るころから、若者言葉として再浮上します。
音楽に限らず、「感情が動かされるもの」全般を指す言葉へと広がっていきました。


どうして流行ったのか

InstagramなどのSNSの普及が大きなきっかけだったようです。

夕焼けの写真
放課後の校舎
古いフィルムカメラの質感
子どもの頃に流れていたアニメソング

こうした「なんとも言えない気持ち」を一言で表せる便利な言葉として、「エモい」が浸透していきました。

「懐かしい」だけでは足りない。
「切ない」だけでも違う。
「心がぎゅっとなる感じ」を、まとめて包み込む言葉。それが「エモい」なのかもしれません。


実際の使用例

  • この写真、めっちゃエモい。
  • 放課後のチャイムってエモいよね。
  • この曲聴くとエモくなる。
  • フィルターがエモい感じでいい。

興味深いのは、必ずしも“過去”に限定されないこと。
未来への不安や、今この瞬間の尊さを感じるときにも使われます。


私にとっての「エモい」

散歩道から見る夕焼け。
犬が子どものように無邪気に走る姿。
学生時代に必死で覚えた英単語を、今ふと目にした瞬間。

そういうとき、確かに胸の奥が少し震える感覚があります。

それを「エモい」と言えばいいのかもしれません。

まだ自分の言葉としては完全に馴染んではいませんが、こうして考えてみると、案外すでに日常の中で感じている感覚そのものなのだと気づきました。

言葉はあとから追いついてくるのかもしれませんね。


今日のひとこと英会話

That really hits me.
(それ、すごく心に響く。)

音楽や写真、思い出話などに対して使える表現です。
「エモい」に近い、“感情が動かされる”ニュアンスを英語で表すなら、こんな一言がしっくりきます。

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