子どもに教えられていること

海外ドラマ

“be true to yourself” に立ち返る夜

先日、海外ドラマ One Day at a Time のシーズン1を見終えました。
アメリカのキューバ系家族を描いたこの物語は、笑って泣けて、そして時々、思いがけず心の奥に触れてきます。

最終話の舞台は、娘エレーナの「キンセス(Quinces)」。 ラテンアメリカの文化圏で、15歳になる少女の成長を祝う特別な儀式です。正式には「キンセアニェーラ」と呼ばれ、子どもから大人へと一歩踏み出す節目を家族全員で祝福する、人生の大きな舞台。

とっておきのスーツを纏い、愛する人たちに囲まれるエレーナ。その場面を見ているだけでも温かな気持ちになるのですが、特に心に残ったのは、母ペネロペの挨拶でした。

“She’s taught me more about being strong… selfless and true to yourself than I could have ever taught her.” (私が娘に教えたことよりも、彼女から教わった「強さ」や「自分らしくあること」の方が、ずっと多いのです。)

この一節に、思わず目頭が熱くなりました。

「教える側」という思い込みを脱ぎ捨てて

親というものは、つい「自分が子どもに何かを教えなければ」と肩に力を入れてしまいがちです。勉強のこと、世の中のルール、人との接し方……。 けれど実際はどうでしょう。教えているつもりでいて、実は私たちが教えられてばかりではないでしょうか。

子どもの、一点の曇りもないまっすぐな視線。 納得できないことには妥協しない、清々しいほどの正直さ。 そして、自分の「好き」を貫く強さ。

大人になると、日々の予定や他人の視線、あるいは「常識」という名の空気に振り回され、自分の本心がどこにあるのか分からなくなることが多々あります。だからこそ、彼女たちが放つその純粋なエネルギーが、時に私たちの迷いを照らしてくれるのです。

🌿 今日のフレーズ:be true to yourself

(自分に正直でいる / 自分らしさを大切にする)

無理をしているな、と感じるとき。 誰かの顔色を窺いすぎて、心が疲弊してしまったとき。 一度、立ち止まって自分に問いかけたい言葉です。

自分の内側から湧き上がる声を無視せず、本当に大切にしたい軸を忘れないこと。シンプルですが、経験を重ねた大人にこそ、実践するのが難しい「修行」のような言葉かもしれません。

育てられながら、歩んでいく

もちろん、現実はドラマのように美しい瞬間ばかりではありません。 子どもに振り回されて苛立つ日もあれば、思い通りにいかない夜もあります。 それでも、親として、そして一人の人間として、彼らによって少しずつ心を耕され、成長させてもらっていることには、感謝の念しかありません。

「教えているようで、実は育てられている」

ドラマのこの挨拶が、そんな大切な真理をそっと思い出させてくれました。

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