2026-03

季節と散歩

土手の小さなサラダバー

春の散歩道で今は桜が満開の時期。けれど春は、桜だけではない。散歩をしていると、あちらこちらで花が咲き、心がふっと軽くなる。近くの土手では、桜より少し早く、ハマダイコンの花が一面に広がっていた。やわらかな紫色が風に揺れて、いかにも春らしい景色...
日々の小さな発見

理想は、少しやさしい形で

教室で感じたこと日本語学習も中上級になると、経済や社会の問題について話し合う機会が増えてくる。先日、企業理念をテーマにした授業で、サイゼリヤの元社長のインタビューを取り上げてみた。すると、これが思いのほか反応がよかった。難しそうなビジネスの...
読書

還暦からのすごろく

『隠居すごろく』を読んで『隠居すごろく』を読んだ。作者は西條奈加。なんの前知識もなく読み始めたのだが、これがとても面白かった。江戸時代の町人の暮らしを舞台にした、あたたかな人情小説である。物語の主人公は、商いを子に譲り、隠居した徳兵衛。六十...
読書

理屈とことばのあいだで

『探偵ガリレオ』を読み終えて探偵ガリレオを読み終えた。東野圭吾の作品といえば、私の中では『ナミヤ雑貨店の奇蹟』や『クスノキの番人』のように、どこかノスタルジックで温かいファンタジーが思い浮かぶ。けれど、この『探偵ガリレオ』は、少し違う顔を見...
Beautiful Japanese Words

心に残る日本語の美しい言葉10選|余韻(よいん/yo-in)・名残(なごり/nagori)・面影(おもかげ/omokage)を味わう

消えゆくものに宿る美しさ本を読み終えたあと。旅から帰ってきたあと。あるいは、誰かと別れたあと。何かが終わったあとに、言葉にしきれない静かな感情が胸の奥に残ることがあります。日本語には、そんな「あとに残る感情」をやさしくすくい上げる言葉が、い...
日々の小さな発見

春の教室に残るもの

新たな門出に向けて春は、別れと出会いの季節だ。日本語学校でも、多くの学生たちがそれぞれの道へと一歩を踏み出していった。専門学校へ進学する学生、無事に就職が決まった学生、そして母国へ帰っていく学生。その進路はさまざまだ。最後の教室では、いつま...
季節と散歩

足元の春

オオイヌノフグリに出会う朝—オオイヌノフグリに出会う朝桜やミモザ、沈丁花。春を感じさせてくれる花はいろいろある。けれど、私にとって「春が来た」と実感するのは、もう少し足元に近いところにある。オオイヌノフグリ。地面に張り付くように、雑草のあい...
洋書

想像しながら読む楽しみ

Fourth Wing をゆっくり読み進める最近 Kindle で読んでいる洋書はFourth Wing(Rebecca Yarros)。物語の主人公はヴァイオレットという若い女性。彼女は本来、書物を扱う学者の道に進むはずだったが、母の命令...
読書

『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』を読んで

還暦からのひとり旅に憧れて最近、『ビバ!還暦 60歳海外ひとり旅はじめました』(中道あん)を読み終えた。著者は、この旅に出る直前に還暦を迎えたという。年齢がちょうど近いこともあって、読みながら「わかるなあ」とうなずく場面が何度もあった。この...
Beautiful Japanese Words

日本語にしかない美しい言葉10選②|春風(はるかぜ/harukaze)・風花(かざはな/kazahana)・ぬくもり(nukumori)

散歩をしていると、ふと立ち止まりたくなる瞬間があります。風のやわらかさに気づいたときや、どこからか水の音が聞こえてきたとき。そんなとき、「日本語にはぴったりの言葉があるな」と思うことがあります。以前このブログでは、「日本語にしかない美しい言...