若様組とめぐる、明治東京散歩(4)ー Every place has a story to tell

散歩・街歩き

築地一帯には、江戸から明治にかけての
「〜発祥の地」と刻まれた碑が、実にたくさん残っています。


なぜ築地に“はじまり”が集まったのか

築地はもともと埋立地。
そして明治になると、外国人居留地のひとつとして整備されました。

横浜ほど大規模ではなかったものの、

  • 海に面していて海外との往来がしやすい
  • 江戸の中心からやや距離があり、新制度を導入しやすい
  • 区画整理された新しい土地だった

という条件が重なり、いわば「近代日本の実験場」のような役割を担ったのではないでしょうか。

宣教師や外国人教師が拠点を置き、
西洋式の教育や医療がこの地から広がっていった。

歩きながら、そんな歴史の流れを想像します。


教育の“はじまり”の地

聖路加の向かい側に立つ
慶應義塾発祥の地の碑。

現在は三田にある慶應義塾ですが、その源流の一つはこの築地鉄砲洲にありました。
近代教育の種が、この地でまかれていたのです。

さらに、

  • 立教女学院築地居留地校舎跡記念碑
  • 女子学院発祥の地

といった碑も。

『若様組』に登場する憧れのマドンナ・沙羅が通っていた女学校のモデルは、このあたりだったのでは……と想像したくなるほど、ハイカラな空気を感じさせます。

洋装の女学生たちが、この道を歩いていたのかもしれない。


水辺へ出る

しばらく歩くと、隅田川に突き当たります。

整備されたウォーキングコース。
屋形船が、近代的な高層ビルを背景に佃大橋をくぐり、浅草方面へ向かっていく。

江戸と令和が一枚の風景に重なる、不思議な光景です。

ぐるりと折り返して、現在の明石小学校の脇へ。
そこには「築地外国人居留地跡」の碑と、当時のガス灯、そして煉瓦塀の一部が残されています。

派手ではないけれど、確かにここにあった時間の証。


心もお腹も満たされて

おいしいサンドイッチと、思いがけない歴史巡り。

お腹も心も満たされながら、
帰り道はのんびりと築地本願寺や歌舞伎座を眺めつつ帰路につきました。

東京は、ただ歩くだけで時間旅行ができる街。

足元に埋め込まれた小さな碑が、
「ここから始まった」と静かに語りかけてくれます。


今日のひとこと英会話

Every place has a story to tell.
(どんな場所にも語るべき物語がある。)

気づくかどうかは、こちら次第。
築地の街は、思いのほか饒舌でした。

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