先日の「若様組とめぐる、明治東京散歩」には、実はまだ続きがありました。
木村屋總本店 銀座本店でサンドイッチを堪能したあと、今度は築地方面へと足をのばします。
電気灯がともった日
高級ブランド店が並ぶ通りの一角に、ふと足を止める小さな記念碑がありました。

明治15年、日本で初めて電気灯がともったときの人々の驚きが描かれています。
ガス灯から電灯へ。
夜の街がぱっと明るくなった瞬間のざわめきが、石の中に閉じ込められているようでした。
文明開化の「まぶしさ」を想像しながら、さらに歩を進めます。
人通りの減る道へ
晴海通りから2本ほど入ると、急に人通りが減り、空気がやわらぎます。
かつて運河にかかっていた橋の周囲は緑地帯になっていて、都会の真ん中とは思えない静けさ。

こういう場所に出会うと、散歩は一気に“旅”になる。
聖路加という名前
やがて、聖路加国際病院の前に出ました。
ここは明治時代、外国人居留地の一角だった場所です。
そういえば「聖路加」とは何だろう。
聖書に出てくる聖人、St. Luke のことでは?
調べてみると、やはりその通り。
しかも正式な読みは「せいるか」。
私は長いあいだ「せいろか」だと思っていました。
設立は1901年。
若様組の時代にはまだ存在していなかったはずですが、敷地内には昭和8年に宣教師用滞在施設として使われたコテージが再建され、小道をたどって歩けるようになっています。

ヨーロッパの山荘を彷彿させる佇まいが、どこか異国の空気をまとっていました。
星条旗の記憶
そのすぐ近くには、「アメリカ公使館跡」の記念碑も。


年月を経て少し朽ちかけているものの、
まごうことなき星条旗、白頭鷲、そして星のマーク。
ここが外交の最前線だった時代があったのだと思うと、
銀座や築地の景色がまた違って見えてきます。
このあたり一帯には、まだまだ歴史的に意義のある場所が点在しているようです。

本の中の明治と、足元に広がる現代。
二つの時間が重なり合う東京散歩は、まだ終わりません。
このあと、いくつかの場所を巡って、今回の「若様組東京散歩」の最終章にしたいと思います。
今日のひとこと英会話
History is hidden in plain sight.
(歴史は、見える場所にひっそり隠れている。)
気づくかどうかは、こちら次第。
東京の街角は、思いのほか饒舌です。


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