『Fourth Wing』で見つけた、心の距離を縮める言葉
最近、少しずつ読み進めている Fourth Wing。
ようやく物語も半分を超え、竜と人との絆が少しずつ深まっていく場面に入ってきました。
主人公のバイオレットは、ようやく竜と絆を結び、騎乗訓練に進みます。
けれど、もともと体格が華奢な彼女は、激しい訓練の中でどうしても竜の背から振り落とされてしまいます。
見かねたゼイデンが、彼女のために特注の鞍と鎧を用意してくれました。
けれど、自分の弱さを周りに知られたくないバイオレットは、意地を張って素直にそれを受け取ることができません。
そんな彼女にゼイデンがかけた言葉が、とても印象的でした。
“Hate to break it to you, Violence, but everyone already knows that.”
少し皮肉っぽく、でもどこか親しみのある言い方です。
この表現、直訳すれば「あなたにそれを壊して(伝える)のは嫌なんだけれど」となりますが、日常では「言いにくいんだけどね」「残念ながら……」というニュアンスで使われます。
相手にとって少しショックかもしれない事実を伝えるとき、いきなり結論を突きつけるのではなく、そっと心の準備をしてもらうための「クッション」のようなフレーズです。
- Hate to break it to you, but the store is already closed. (残念だけど、お店、もう閉まっちゃってるみたいだよ)
- Hate to break it to you, but we missed the train. (言いにくいんだけど……電車、行っちゃったね)
「もう閉まってるよ」「乗り遅れたよ」と事実だけを伝えるより、ずっと相手の気持ちに寄り添っている気がしませんか?
英語でも日本語でも、言いづらいことをどう伝えるかに、その人の人柄がにじみ出るように思います。 ストレートに言えば角が立つことも、このひと言を添えるだけで、やり取りの中にふっと柔らかな風が吹く。
物語の中で生きた言葉に出会うと、単なる知識ではなく、誰かの体温を感じる「生きた表現」として心に残ります。これこそが、読書の醍醐味かもしれません。
☕ 今日のWord Note
Hate to break it to you, but … (言いにくいんだけど…… / 残念だけど……)
言いづらい事実を伝えるときに添える、やさしい前置き。 大切な誰かとの会話に、一滴の思いやりを加えるような言葉です。
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