お正月の駅伝を見て思い出した、青春スポーツ小説の魅力

読書

駅伝を見て思い出した一冊お正月休み、何気なくテレビをつけると駅伝中継をやっていました。
毎年のことなのに、やはり見てしまいます。

一人ひとりが走る距離は限られているのに、その一本にすべてをかける姿。
順位が入れ替わるたびに、自然と胸がざわつきます。
「今年もドラマがあるなあ」と思いながら、つい最後まで見てしまいました。

途中で、コースにポメラニアンが乱入するハプニングもありました。
思わず笑ってしまうような出来事ではありましたが、
一分一秒を争う選手たちには、微笑ましいどころではなかったでしょう。
飼い主としての責任も改めて感じるできごとでした。


駅伝を見て思い出した一冊「風が吹いている」

駅伝を見ながら、ふと三浦しをんさんの
『風が吹いている』のことを思い出しました。

箱根駅伝を舞台にした小説で、初めて読んだときは、
「こんな世界があるんだなあ」と、少し遠い夢物語のように感じた記憶があります。

正直に言うと、
自分の人生にはまったく手の届かない世界です。
限界まで体を追い込み、記録や結果を目指すアスリートの世界は、
あこがれはあっても、同じ場所に立つことはできません。

それでも、大人になった今読み返すと、
そこにある純粋な情熱や、
誰にも見えないところで続く孤高の戦いに、
静かに心を打たれます。

若い頃のように「自分も頑張ろう」と思うわけではなく、
ただ、遠くからそっと見つめるような気持ちで、
胸の奥が少し熱くなるのです。


大人になって読む、青春スポーツ小説の面白さ

青春スポーツ小説は、年齢を重ねてから読むと、
感じ方がずいぶん変わる気がします。

勝ち負けよりも、
結果よりも、
「そこまで続けてきた時間」そのものが尊く感じられる。

他にも、心が動いた作品としては、

  • 野球の 『バッテリー』(あさのあつこ)
  • 飛び込み競技の 『DIVE!!』(森絵都)
  • バスケットボールの 『走れ!T校バスケット部』(松崎洋)
  • 陸上の 『一瞬の風になれ』(佐藤多佳子)

などがあります。

どれも、熱くて、まぶしくて、
でもどこか切なさも残る物語です。


手の届かない世界を、読むという楽しみ

若い頃は、「役に立つかどうか」「身につくかどうか」を
つい考えて本を選んでいた気がします。

今は、
自分とはまったく違う世界を、
ただ静かにのぞかせてもらう読書も、
とても豊かな時間だと感じます。

お正月の駅伝を眺めながら、
そんなことを考えた休日でした。

もし気になる一冊があれば、
無理のないペースで、手に取ってみてください。


🍃 読書のエッセイをもっと読む
読書と季節のエッセイ一覧

コメント

タイトルとURLをコピーしました