こんにちは。
『komorebi日和』へようこそ。店主のkomorebiです。
気がつけば、当店の奥にある標本箱も30回。
三日坊主の自分が、よく続いたものだと感慨しきりです。
今回は、noteで公開してきた連載『言葉の標本箱』の vol.26からvol.30まで を振り返るアーカイブをお届けします。
「英語には敬語がない」という誤解をひも解くお話から、五感で楽しむ雨の漢字、そして2つのドラマが教えてくれた現代の生きづらさと、一歩を踏み出すための小さなお気楽さまで。
珈琲を片手に、気になる引き出しをそっと開けてみてくださいね☕️🌿
👔 vol.26:英語にも、うんざりするほどの敬語がある
「英語には敬語がないからフランクで楽だ」なんて言われることがありますが、実はそれは大きな誤解。英語の世界にも、相手との距離感や立場を測る、びっくりするほど繊細な「敬語(丁寧表現)」のグラデーションが存在します。
ストレートに言う文化だからこそ、あえて言葉を「遠回り」にさせて相手を敬う──そんな英語圏の人たちの思いやりと、おもてなしの言葉の技術をのぞいてみましょう。
☔️ vol.27:もしも「梅雨」が違う漢字だったら? ── 雨音を五感で楽しむ、初夏の喫茶室
毎年やってくる憂鬱な梅雨の季節。
けれど、もしもこの季節に「梅の雨」ではなく、まったく別の漢字が当てられていたら、私たちの気分の持ちようは変わっていたでしょうか?
雨の音をただの雑音ではなく、五感で味わう美しい音楽のように捉え直す、言葉の衣替え。いつもの雨の日が、少しだけ愛おしくなるような、静かな喫茶室で過ごすひとときのようなエッセイです。
🐝 vol.28:ハチの羽音と、涙の跡 ── ドラマ『銀河の一票』から考えた「バズる」の光と陰
現代のSNS社会で誰もが追い求める「バズる」という現象。その語源をたどると、ハチがブンブンと群がって飛び回る羽音(buzz)に行き着きます。
ドラマ『銀河の一票』に描かれた切ない一幕を入り口に、ネットの熱狂が持つ、人を一瞬で持ち上げる「光」と、気づかないうちに誰かを追い詰めてしまう「陰」。言葉の本当の意味から、私たちがSNSとどう付き合うべきかを静かに見つめ直します。
🚪 vol.29:「正しい言葉」で心が折れるとき ── ドラマ『Atypical』から考えた、多様性のバランス感覚
誰かを傷つけないための「正しい表現(ポリコレ)」。誰もが排除されない社会を目指す優しさから生まれたルールですが、その正しさに縛られるあまり、誰かの大切な本音や葛藤を途中でへし折ってしまってはいないでしょうか。
ドラマ『Atypical』で、言葉遣いを注意されて悲しそうに口を閉ざしてしまった父親の姿を通して、厳格なルールブックよりも大切な、相手を思いやる「柔らかなバランス感覚」について考えます。
🏃♂️ vol.30:「あわよくば」という、大人の不真面目な勇気
「絶対に成功させなきゃ」と思うと足がすくむけれど、「あわよくば上手くいったらいいな」くらいの軽さなら、ひょいと一歩を踏み出せる。
角田光代さんのエッセイ『中年体育』に背中を押されて週末ランニングを始めた店主の日常を交えながら、タイミングを意味する古語「あわい(間)」から生まれたこの言葉の魅力をひも解きます。失敗してもいい、そんな「低空飛行の勇気」をくれる、記念すべき第30回のお話です。
✍️ 編集後記:言葉は、心をそっと整える道具
言葉の裏側を覗くのって、私はちょっと散歩に似ていると思っています。
いつも通っている道なのに、ふと足元を見ると、見たこともない綺麗な石が落ちていたり、小さな花が咲いていたりする。
「どうしてこの言葉が生まれたんだろう?」
それをほんの少し調べるだけで、何百年も前の誰かのため息や、お茶目な勘違いが時空を超えて伝わってきて、胸がじんわりと温かくなります。
言葉を新しく知ることは、自分の心の中に「新しい窓」を開けるようなもの。風通しがよくなった心で、また明日からの日常を少しだけ軽やかに歩んでいけたら素敵ですよね。
noteの本館では、新しく 『言葉の図鑑』シリーズ もそっと本棚に並べ始めています。雨の日の読書や、夜眠る前の静かなひと時に、ぜひ合わせて楽しんでいただけたら嬉しいです。
また、このカフェでお会いしましょう☕️🌿


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