鍵を持って歩くということ

物語とことば

The Secret Garden への希望の光

最近、改めて The Secret Garden by Frances Hodgson Burnett を読み返しています。

コマドリに導かれるようにして、主人公のメアリーが「秘密の花園」の鍵を見つける場面。

扉の場所さえまだ分かっていないのに、彼女はこう心に決めます。

She made up her mind that she would always carry it with her when she went out. (外へ出るときは、いつもその鍵を持ち歩こうと、彼女は決心したのです。)

ここで使われている “make up one’s mind” という表現。 単にその場で選ぶ “decide” よりも、迷いやためらいを越えて、気持ちを固めるような響きがあります。

扉がどこにあるのか、あるいはもう存在しないのかさえ、今のメアリーには分かりません。
それでも彼女は、鍵を握りしめることを選びました。

誰にも愛されず、誰も愛さなかった少女が、まだ見ぬ「可能性」を肌身離さず持っていようと決めた。 その小さな決意が、閉ざされていた彼女の心に、一番初めの光を投げかけたように思うのです。

鍵を持っているから、扉が見つかるのでしょうか。 それとも、扉があると信じているから、鍵を離さないのでしょうか。

おそらく、その両方。
信じて持ち続けることが、やがて景色を変えていくのだと、メアリーが教えてくれている気がします。

☕ 今日のフレーズ

make up one’s mind (よく考えて)決心する、心を決める

Words Insight: “Make up” には「作り上げる」「整える」という意味があります。あちこちに散らばっていた迷いを、一つの形にまとめ上げるプロセス。それは、自分自身と対話する穏やかな時間そのものかもしれません。


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