「感情、歴史、そして文化の境界線を歩く」

ことばの標本アーカイブ(Specimen Archives)

こんにちは、Story Word Caféの店主です。

「役に立たないけれど、面白い。」
そんな言葉の裏側に潜む物語を、一つひとつ丁寧にすくい上げてnoteで「標本箱」を作成し始めてから、早いもので5つの言葉が並びました。

「ただの音」だと思っていた言葉の背後に、千年前の武士の震えが隠れていたり。
何気ない場面が、日英ではまったく違う情景として切り取られていたり。

一週間ごとの展示を振り返るダイジェストをこちらのブログでお届けしていきたいと思います。


【Vol. 1】 tantrum(かんしゃく)

— 音から紐解く、子供の心の爆発 —

最初の標本は、海外ドラマで見つけたこの響き。 子供が地べたに寝転んで手足をバタつかせる、あの「かんしゃく」。 その語源を辿ると、単なる意味を超えて、爆発する感情そのものを表すような「音」の正体を探ってみました。

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【Vol. 2】 五月晴れ

— カレンダーのズレが生んだ、清々しい誤解 —

今の私たちが感じる「5月の晴天」と、本来の「五月晴れ」の微妙なズレ。 季節の言葉が持つ美しさと、カレンダーの変遷がもたらしたちょっとした「迷子」のような言葉の物語。

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【Vol. 3】 ビビる

— 江戸っ子も震えた?平安から続く「音」の正体 —

現代の若者言葉だと思っていた「ビビる」が、実は江戸時代から存在し、さらには平安時代の武士の鎧(よろい)の鳴る音だったという説まで出てくる驚き。 私たちが大事な場面で「ビビる」とき、実は千年前の武士と同じリズムを刻んでいるのかもしれません。

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【Vol. 4】 step on your toes

— 「つま先」から学ぶ、英語圏の繊細な距離感 —

「人のつま先を踏みたくない」という物理的な感覚が、「人の領域を侵したくない」という気遣いに変わる。 英語は行動の侵害を、日本語は発言の越権(出しゃばる)を気にする。その身体感覚の差を面白がってみました。

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【Vol. 5】 金魚の糞

— 翻訳機が見逃した、日本語の鋭い観察眼 —

お祭りの金魚がぶら下げている「あの姿」を、人間関係の執着に例える日本語の毒気。英語に直訳すると、単なる「掃除が必要な状態」になってしまうという面白さ。文化の数だけ、観察の切り口があることを教えてくれる標本です。


編集後記

バラバラな切り口で集めた5つの標本ですが、並べてみると共通しているのは「言葉の向こう側にいる、誰かの体温」でした。

言葉を深掘りすることは、世界を少しだけ丁寧に眺めること。
次の5つには、どんな景色が待っているでしょうか。

Story Word Caféのアトリエでは、また明日からも新しい標本の準備をして、皆さまをお待ちしております。

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