大混乱のことば ― Pandemonium

海外ドラマ

相変わらず、海外ドラマも少しずつ楽しんでいます。
先日、コメディドラマ The Good Place のシーズン3を見終えました。

このドラマは、死後の世界を舞台にした少し変わった物語です。
善人が行く「Good Place」と、そうでない人が送られる場所。そんな設定の中で、主人公たちは「どうすれば人はより良く生きられるのか」を試行錯誤していきます。

シーズン3でも、ドタバタの連続でした。

どうしたら善人になれるのか。
どうしたら人は助け合えるのか。

そんなことを考え続ける4人の主人公たちですが、やっと最後のチャンスを与えられたかと思ったところで、またしても悪魔の介入。
結局、4人の絆は再び試されることになります。

もう、しっちゃかめっちゃか。
はちゃめちゃな展開の連続です。

そして、シーズン最後のエピソードのタイトルが、まさにその状況を表していました。

“Pandemonium(大混乱)”

まさにこのシーズンを象徴するような言葉です。

実はこの単語、私は以前から本で見かけて知っていました。
私の中では、何か悪いことが起きる前の大波乱の場面で出てくる言葉、というイメージがあります。

今回、改めて調べてみて、ひとつ驚いたことがありました。

この pandemonium という言葉の中には、
なんと demon(悪魔) という言葉が含まれているのです。

語源をたどると、この言葉は17世紀の詩人 John Milton が叙事詩 Paradise Lost の中で作った言葉だと言われています。

pan(すべて)
+ demon(悪魔)

つまり、もともとは
「すべての悪魔が集まる場所」
という意味だったそうです。

悪魔たちが集まる場所――。
そう考えると、そこが静かなはずはありません。

大騒ぎ、混乱、混沌。

今の pandemonium(大混乱) という意味につながっていったのも、なんとなく納得できる気がします。

考えてみると、私はこの言葉の意味を文脈から推測して覚えていたつもりでした。
でも、もしかすると、知らず知らずのうちに音の印象にも影響されていたのかもしれません。

pandemonium

どこか不穏で、落ち着かない響きがあります。
まるで混乱が始まる前の空気のようです。

言葉の意味だけでなく、音そのものが持つイメージも、私たちは意外と感じ取っているのかもしれません。

ドラマは、いよいよあと1シーズンで終わり。
ここまで来ると、終わってしまうのが少し寂しい気もします。

でも、きっと最後まで、予想のつかない展開が待っていそうです。
もうしばらく、この不思議な世界の騒動を見守っていこうと思います。


今日のWord Note

pandemonium

大混乱、大騒ぎ。

17世紀の詩人 John Milton が
『Paradise Lost』の中で作った言葉で、
もともとは 「すべての悪魔が集まる場所」 という意味。現在では
chaos / wild disorder(大混乱)
を表す言葉として使われています。


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