波が海に戻るように

物語とことば

The Good Place を見終えて

海外ドラマ The Good Place を、とうとう最終回まで見終わってしまった。

毎日少しずつ楽しみにしていただけに、
終わってしまったあとの寂しさが、思いのほか大きい。


この作品はコメディでありながら、
死後の世界や「どう生きるべきか」という問いを、
気づかないうちにそっと差し出してくる。

笑いながら見ていたはずなのに、
いつの間にか、自分のことを少し考えている。

そして、その終わり方もまた、とても印象的だった。


最後の方に、こんな言葉が出てくる。

“There was no bad stuff. It was all good.”


「嫌な出来事なんてなかった。全部いい時間だった。」


この世とのお別れのときに、
こんなふうに言えたらどんなにいいだろう、と心から思う。


もちろん現実の私は、そんなに潔くはない。

まだまだ死にたくないし、
やりたいことも、行きたい場所もたくさんある。

往生際が悪いな、と自分でも思うけれど、
それもまた、生きているということなのかもしれない。


このドラマの中には、
The Medium Placeという場所が出てくる。

そこは、したいことを何でも試せる世界。
失敗したっていい。何度でもやり直せる。
飽きるまで堪能したら、次のステップへ進むだけ。

もしそんな場所が本当にあるのなら、
いざというときも、少しは安心していられるのかもしれない。


波が、やがて海へ戻っていくように。

人もまた、元いた場所へと帰っていく。

そんなふうに思えたなら、
「終わり」は、少しやさしいものになるのだろうか。


さて、次はどんな物語に出会えるだろう。

またしばらく、ドラマ探しに悩む時間も、
それはそれで楽しみなのかもしれない。


Today’s Word Note

It was all good.

意味:すべてよかった

過去をふり返って、
「全部含めてよかった」とやさしく受け止める表現です。


いつかそんなふうに言える日が来るのかどうか。
少し考えながら、また次の物語を探してみようと思う。


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